亡き師匠への想い
前職の会社の社長が先月永眠されました。

前職の社長は東京でアパレルメーカーの社長を務める傍ら、アートポスターのコレクションや不動産、飲食店経営などの商才に長けた方で、アパレル業界の発展やファッション業界に就職を夢見る若い人への教育にも尽力されました。

そんな前職の社長との出会いは私が大学4年生の時の面接です。
何を聞かれたのかはよく覚えていないのですが、面接後の結果連絡で社長自ら電話に出ていただき、「君と一緒に仕事がしたい」と言っていただいたことに大きく心を動かされたことはよく覚えています。
特に何か特別に優れたところがあったわけではないと思いますが、それが決め手で入社したことは言うまでもありません。

私が入社する時にたまたま欠員が出たということもあり、1年間社長室勤務となりました。
入社したての若造に、常に社長と行動を共にし、秘書のような役割を担わせるというのは相当勇気がいることだったと思います。
ほぼペーパードライバーだったのですが、デカいベンツを運転させるというのも勇気がいったのではないかと。
おかげでドア1枚破損し、前方のキズの半分くらいは私の運転だったような気がします。

そんな車の運転にも増して嫌なことは、車内で怒鳴られること。
逃げることもできない密室で毎日のように罵声が飛び、心が折れそうになったことも多々ありました。
後部座席から手が飛んでくるんじゃないかという勢いでしたので、社長が海外出張で長期間不在というのが何よりうれしいことでした(笑)。
もちろんお供させていただいた出張もありますが、そこでも怒鳴られていたというのは言うまでもありません・・・。

ただ、普通の社会人では経験できないこともたくさん経験しました。
数々の年代物のアートポスターに触れる機会、高級レストランでの会食、著名人との交流、取引業者様との真剣な交渉など見るもの全てが非日常でした。
同時に超多忙な経営者の動きがよく分かった1年間でした。

そんな経験や教えが今の私の社会人として、また経営に携わる者としての思考のベースになっています。
気が付くと「今俺が言った言葉はあのとき社長に言われた言葉だ」なんて思うこともしばしばです。
現職でファッション関連の仕事が増えているのも、こうした経験が無かったらありえなかったかもしれません。

先月東京に行く1週間前に、前職の先輩から「社長はもう長くないかもしれない」という連絡をいただきました。
その時にもすぐに会ってお礼を言いたいと思いましたが、どうしても都合がつかず1週間後の出張のタイミングで会いに行くことにしました。
そうすると少し元気を取り戻してくれたみたいで、何とか命がある時にお会いでき、お礼を伝えることができました。
しゃべることもできない状態でしたが、話しかけると必死になって応えようとする姿が感じ取られ、お見舞いに行ったはずの私が逆に元気をもらった感じになりました。
さすが師匠です。

しかし、その翌日に訃報が。
まるで自分が行くことを待っていてくれたかのような知らせでした。
何か大きなものを託されたような気がします。

亡き師匠のご冥福をお祈りすると共に、私の心の中で生き続ける師匠の教えを実践し、それが社会貢献につながり、そして私自身もさらに成長することで、少しでも恩返ししたいと思っています。



| - | | 22:41 | comments(0) |
GW商戦にむけて
JUGEMテーマ:ファッション


GW商戦に向けて、このところ何かと忙しい日々が続いています。

3月・4月は比較的バッグがよく動くシーズンで、特にGW前になると出荷が重なり、やや納期に追われ気味になっています。

今日も土曜はお休みの人にも出勤してもらって、何とか予定通り出荷できました。

お客様から早くほしいと言われるような商品を作っているということは、本当にありがたいことです。

来週1週間は特に大きな山を迎えます。

その山を越えることは簡単なことではないですが、社員一丸となって乗り越えようとする姿勢を感じます。

何とかお客様のご期待に応えられる結果が出るように、私も不眠不休で頑張りたいと思っています。
| - | | 21:57 | comments(0) |
ヨーロッパ研修のご報告(フランス編3)
CAUSS社の見学を午前中に済ませ、美味しいフレンチを堪能した後、午後から手袋博物館に行きました。

建物もそうですが、中の雰囲気、展示されているものすべてが歴史を感じます。



これは恐らく昔の手袋の広告だと思います。



こちらは恐らく昔革を加工する際に使っていたものではないかと思います。
イギリスもそうでしたが、ここフランスも革の産地だったことが手袋産業の発展につながったのだと思います。



そしてこちらはデザインを考えるときに使っていたものではないかと思います。
手袋の形にカットした紙にデザインをはめ込む方法で企画をしていたのだと思います。
現在ではイラストレーターという便利なソフトで同じような作業をしています。



また、どうやって作ったのか?と思いたくなるような芸術的な手袋も数多く展示されていました。
これらは現代のものではなく、少なくとも50年とか100年くらい前のものだと思います。








博物館見学を終え、この日のうちにパリまで戻りました。
最終日はパリで観光と買い物をしましたが、この日の最高気温は多分0度くらいと、極寒でした。
ただ、とても天気がよく、エッフェル塔は見事な青空を背景にきれいな写真が撮れました。






イギリスもフランスも手袋産業の空洞化が激しく、日本以上に手袋の町は衰退しているようでした。
しかし、一際光る存在のメーカーが世界に向けて発信している姿はとても参考になりました。
弊社のような日本の手袋メーカーも日本のオリジナリティを再認識すると共に、これらのヨーロッパのメーカーのように日本から世界に発信していければと思います。
そのためにも、この町で手袋が作れなくなるようなことはあってはならないと思います。
地元の若い人にもっと手袋に関心を持ってもらえるような新たな働きかけは必要不可欠だと思います。
手袋産業発展のためにさらに尽力することを誓ったヨーロッパ研修でした。

1週間行動を共にさせていただいた皆様、大変お世話になりました。

おわり

| - | | 17:08 | comments(0) |
ヨーロッパ研修のご報告(フランス編2)
久々の更新となってしまいました。
何かとバタバタしておりまして・・・。

さて、ヨーロッパ研修の報告の続きですが、モンペリエで一晩過ごした後、朝からバスで移動。
約2時間かけてかつて手袋の首都とうたわれた「MILLAU(ミヨー)」という町に行きました。

その道中で見かけた大きな橋ですが、これが世界で一番高い橋ミヨー大橋です。
通行料が高いわけではないですよ。
地上から最高部までの高さが343Mというのが世界一だそうです。



そして向かうはエルメスやシャネルの手袋の製造を請け負う「CAUSSE(コース)」という会社。
ファクトリーブランドとしてもヨーロッパでは有名みたいです。
まずは外観をご覧ください。



とても洒落た建物ですね。
それもそのはず。
入口を入るとすぐにファクトリーショップになっているんですね。
そこには洗練されたデザインの手袋がズラリ並んでいました。



そして奥へと進むと、中はちょっとした博物館のようでした。
ここに並んでいるミシンはかなり年代物のミシンですが、この中に実は弊社でまだ現役で活躍している「SINGER(シンガー)」というメーカーのミシンが飾られていたのには少し驚きました。



そしてこれは有名人の写真をコレクションしたもの。
ではなくて、実は社員さんの顔写真だそうです。
こういう発想がとても参考になります。



そして加工場に移動。
まずは裁断ですが、やはりテーブルカット。
革をテーブルの上に載せて伸ばしながら裁断する方法です。
ここが日本とは大きく違うのですが、ほとんど捨てるところがないくらい丁寧に伸ばしながら裁断しています。



そして縫製現場。
やはりとてもきれいに整理整頓されています。
広いと広いなりにスペースを使ってしまうものですが、ここは全くそうではないです。
生産のシーズンではないからかも?
まぁ、とにかく見習いたいです。



そして手袋の仕上げ。
これは万国共通ですね。




本当に色々と学ぶべきことが多い工場見学でした。

続く。
| 活動 | | 21:26 | comments(0) |
ヨーロッパ研修のご報告(フランス編1)
滞在4日目は丸一日移動日でした。

まずはロンドンとお別れです。
下の写真はロンドンの駅で撮影したもの。
ようやくオリンピックらしいものを発見しましたが、正直オリンピックらしいものを見たのはこれが最初で最後でした。
4年に一度の祭典なので、もっと盛り上がってほしいですね。



そしてユーロスターでパリに向かいました。
パリ駅に到着後、バスで少し移動してTGVのパリ駅に到着。
その写真です。



そしてここから南フランス・モンペリエへ移動。
到着したのは夕方7時位だったと思います。
長旅の疲れ+列車の中での宴会+この荷物を持っての移動はかなりきついです(泣)。



そしてホテルに到着。
なかなか雰囲気のある古いホテルですが、中はかなりきれいでした。





そのホテルのレストランで夕食。
この日は、今回の視察にご同行いただいた東かがわ市藤井市長の誕生日でした。
ささやかなプレゼントをお渡しするというサプライズに、感無量といった表情でしょうか。



そしてホテルでの食事を終え、藤井市長をはじめとする十数名で2次会に行きました。
夜のモンペリエも相当いい雰囲気でした。
次はのんびりこの町を楽しみたいですね。
温かい時期に。
ちなみにこの日も恐らく氷点下でしたが、2次会の場所は屋台でした・・・。
既に昼間からやりすぎていた私はワイン一杯平らげるのが精一杯でしたが。





| 活動 | | 21:54 | comments(0) |
ヨーロッパ研修のご報告(イギリス編4)
イギリスでのすべての視察を終え、ロンドンに戻りました。

夕食まで少し時間があったので、市内を散策することになりました。
ネイティブになりきろうということで、地下鉄で2駅ほど移動。
しかし、意外と高い!
日本円で400円くらいかかったと思います。
切符間違えたかな?



少し歩くとセルモネータグローブを発見。
イタリアの手袋専門店です。



さらに歩くとひときわ目立つ電飾を発見。
これがハロッズです。
大きな百貨店でしたが、「百貨店」という名にふさわしい品ぞろえでした。
水中バイクに乗馬グッズ、警備用品、大きなシャンデリアなど、日本ではあまりなじみがないマニアックな高級品が目を引きました。



これはビッグベンだったかな?
いろいろ見すぎてわからなくなりました。



そして夕食へ。
この日は地元を代表する大企業・帝国製薬さんの子会社の方と一緒に中華料理を堪能。
箸を持つのが久し振りでして、何となくほっとしたひと時でした。
その店はこんな中華街の一角にありました。



というわけで、あっという間のイギリス滞在でした。
| - | | 22:27 | comments(0) |
ヨーロッパ研修のご報告(イギリス編3)
2日目の夜はBATH(バース)市内のホテルに泊まりました。
この町は古い建物が多く、世界遺産にもなっているとのこと。
この日の気温は氷点下だったと思いますが、朝から散歩してみました。





そして、いよいよ世界最古の手袋メーカー「DENTS」社に訪問しました。





DENTSは1777年に創業した手袋製造メーカー。
日本でもお馴染みのファクトリーブランドでもあります。
この工場ではその歴史に驚かされるばかりで、かなりエキサイティングな工場見学でした。

この手袋は16世紀の手袋。
こんな昔の手袋が見事に保管されているのも驚きですが、ここまでの製造技術が既にあったというのもさらに驚きです。



そしてクイーンエリザベス1世(16世紀)とクイーンエリザベス2世(20世紀〜)に献上した手袋。
現物も拝見して写真も撮りましたが、大変貴重なものなのでこのブログの掲載は控えさせていただきます。
それくらい重みを感じる手袋でした。



これは18世紀の手袋。
恐らく貴婦人が使っていたものではないかと思われますが、とにかく細い。
本当に手が入るのかと疑いたくなる細さですが、付き人が20分くらいかけて装着するようです。
貴婦人を目指されている方、おひとついかがですか?



こちらはDENTS社員を代表する?美女とロンドンオリンピック記念手袋です。



というわけで、このほかにも多数の歴史ある手袋を拝見させていただきました。
古い手袋を見ると現代にもアレンジできそうな要素がたくさんありました。
それにしてもこのような貴重なものが一企業の資料館にあるというのですから、すごいとしか言いようがありません。
また、工場内も丁寧にご案内いただきました。
こちらでは主にサンプルを作っているようですが、さすがにきれいな工場です。





最後にご案内いただいたお礼?として、ファクトリーショップで大勢の方が手袋やマフラーなどを大人買いされていました。
私もペッカリーの手袋2双とマフラーを一つ購入。
ペッカリーの手袋は日本で買うと5万円位するものですが、こちらで買うと2万円を切る価格。お買い得でした。
たくさん売れたので、DENTS社幹部の皆様にも喜んでいただけたようです。



大変お世話になりました!
| 活動 | | 18:24 | comments(0) |
ヨーロッパ研修のご報告(イギリス編2)
一夜明けて2日目には、ロンドンからバスで2〜3時間くらいかけて、ピタード社という革のなめし工場に訪問させていただきました。

と、その前に、ストーンヘンジという円陣上に並んだ巨石を見に行きました。
どうやらこれ、世界で最も有名な先史時代の遺跡だそうです。





その見学を挟んでもまだ時間が余りそうでしたので、YEOVIL(ヨーヴィル)という小さな町の散策をしました。
なかなか風情のある小さな町です。
こんな町がさぬき市にもあったらいいなぁなんて思わせるような、生活しやすそうな商店街なんかもありました。



というわけで、ようやくピタード社に到着。



ここピタード社は180年の歴史を誇る会社で、革の製造をメインに行っています。
とくにこの地域は羊の飼育に適したところらしく、上質のシープスキンの製造が事業の柱になっているようです。
(今は原皮はエチオピアおよびその周辺国などから輸入しています)
特に手袋用のソフトな革を中心に加工されており、昔はこの地域に100社近くの手袋工場があったようですが、今では数社にまで減ってしまいました。
日本の状況よりもかなりひどい減り方ですね。

工場内も見学させていただきましたが、自社内で試験場のような設備も持っており、品質管理を徹底的に行っている印象を受けました。
また、ファッション手袋の革だけでなく、エンボスやオイル、ウォッシャブルなど特殊な加工をした製品の開発にも力を入れているようです。
守るだけでなく攻めるための武器も常に考えている様子でした。

工場内は撮影不可でしたので、残念ながら工場内の様子はお見せできません。
ご容赦ください!

| 活動 | | 17:28 | comments(0) |
ヨーロッパ研修のご報告(イギリス編1)
先日日本手袋工業組合のヨーロッパ研修に参加させていただきまして、その後の報告が遅れておりましたが、ようやく今日から何回かに分けてご報告させていただきます。

それでは最初の訪問地でありますイギリスでの様子からまずはお伝えします。

香川の自宅を出てからほぼ丸一日かけて、アムステルダム経由でロンドンに入りました。
飛行機での移動はかなり体にこたえましたが、人生初のロンドンステイということで早速PUBに行ってビールとフィッシュアンドチップスをやっつけに行くことにしました。
イギリスでいうPUBは日本の居酒屋のようなものでしょうか。
日曜日の夜にもかかわらず、店内は大勢のお客さんでにぎわっていました。



そしてこれがフィッシュアンドチップス。



隣の女性は一人で軽く平らげていましたが、結構でかいです。
お味は?というと、まぁ一度記念に食べたのでもういいかなってところでした。
個人的にグリンピースがあまり得意ではないということもありますが。

その後もう一軒、下の写真の角っこのお店でワインとパスタをいただいて帰りました。




| 活動 | | 16:53 | comments(0) |
ヨーロッパ研修無事終了
昨日ヨーロッパ研修から無事帰国いたしました。

滞在中寒波が来ていたらしく、とても寒い日々が続きましたが、なんとか病気になることなく元気に帰国できました。

昨日のアムステルダム・スキポール空港の様子です。



香川に帰って早速うどんを食べ、疲労困憊の体を癒すためにマッサージをしてもらいました。

時差ボケの影響もあまりなさそうなので、今日からまた仕事に打ち込みます!
少々仕事が溜まり気味ですので、ヨーロッパ研修の報告はまた後日ということでお願いいたします。
実りある研修でしたので、ぜひともご期待ください!!
| 活動 | | 09:27 | comments(0) |
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